建築現場の監督でさえ「塗装工事はよくわからん」というぐらいに間口が広く奥が深い塗装の世界。
そんな「塗装」、「塗り替え」をメインにリフォーム全般について、知っていれば得をする知識を一つ一つこの
ページでご紹介していきます。「こんなことが知りたい」、「あれはどうなっているの?」、
「こんなことできるの?」など、建物・建築・リフォームに関する疑問・質問にもお答えします。
そもそもどうして建物には塗装が必要なの?
建物を塗装するのは、建物の美観をつくりだすと同時に、 躯体が腐食してしまうのを防ぐためなのです。 建物は常に厳しい自然環境にさらされています。 雨風や雪などの自然現象から、目に見えない紫外線や 炭酸ガスといったものまで様々なものが建物を長く使うには、 これらの厳しい自然環境から建物を守ることが最も必要です。 そして塗装こそが、建物の保護を可能にしているのです。
家をとりまく厳しい自然環境 ■雨・雪/湿気…建物に水が浸入すると、建物の内側腐食します。 ■炭酸ガス(二酸化炭素)…コンクリート、モルタルの寿命を縮めます。中性化 ■熱…建物に水が浸入すると、建物の内側腐食します。 ■汚れ/カビ/コケ…美観を損ね、人体への影響が懸念されます。また、建物の腐食を促進させ、寿命を縮めてしまいます。 ■紫外線…紫外線は建物にとって最大の敵。直接さらされ続けると、建物が劣化し寿命を縮めます。
しかし、塗装でできたきれいな塗膜も、主に紫外線による経年劣化で、徐々に傷んできます。
長い年月を経て防水性を失ってしまった塗膜は、塗り替えて「防水性」と共に「美観」もとり戻しましょう。
ジメジメは建物と健康の敵
建物に水が浸入するとどうなるか?一般な木造住宅を例にとり、具体的に起こってくることをご紹介します。
まず水が浸入して、土台・根太・柱などの含水率が30%以上になると、腐巧菌が繁殖し始め、木を腐らせて
いきます。家を支える主要な部材がじわじわと家を支える力を失っていってしまうのです。
また、木部に限らず、水が浸入して常時湿ったところ(例えばグラスウールの断熱材)には、アスペルギルス
菌(コウジカビ) ・クラドスポリウム菌(クロカワカビ)などのカビが発生繁殖し、湿気のある環境を好むチリダ
ニが増殖することにつながります。カビやカビの胞子、ダニの死骸やフンは、人の身体に入りアレルギー症状
を引き起こす原因物質となります。カビもダニも湿度・温度の生息条件を満たしたところで増えていきます。
このように水が建物の内部に入ると建物だけでなく、住んでいる人の健康にも悪い影響をおよぼします。
家がピカピカだと、住んでいる人もまぶしく見える。
適正時期に塗り替えを重ねた、ピカピカの家に住んでいる人がまぶしく健康的 に見えるのも、あながち気のせいではないかもしれません。
「きれいになればいい」は誤解です。
装することによって「建物の美観をつくり、防水性を持たせて建物を腐食から守る」というのが、建物を塗装する 目的でした。「きれいになればいい」だけでは、誤解というものです。もちろんきれいになることはいいことですが、 それだけではなく、きちんと防水性能を持った塗膜になったかをチェックして下さい。また、定期点検として すでに外壁に塗ってある塗膜を見て廻る時には、美観だけではなく防水性を見ることで、補修や塗り替え時期の 判断をして下さい。
きれいになるだけなんてもったいない
現在では、様々な機能や意匠性をもたせた塗料・各塗料メーカーから出されています。
建築用塗料の機能の面から主なものを上げると
- 防水性
- 弾性
- 防錆性
- 防カビ性
- 透湿性
- 伸縮性
- 防汚性
- 遮熱性
等、いろいろな機能があり、複数の機能を合わせて持っている塗料も多く見受けられます。
また、光触媒のように光で有機物を分解していく機能をもったものもあります。建物の汚れの主な原因である
排気ガスからの微粒子汚れ(元は石油で有機物です) も分解していつまでもきれいにしてくれる機能をもって
います。簡単にいうと、外壁の汚れを「太陽が洗って、雨が流す」のが光触媒です。
また、塗料の色・艶・模様は多種多様、無限といってもいいくらいありますし、タイル調・自然石調など塗装で、
重圧感・高級感を出せるものまであります。幅の広い選択肢の中から、周辺環境との調和や建物の用途、
塗膜に持たせたい機能、塗装する素材との適合性等を検討し、お客様のコストに見合った塗装設計を
いたします。